2005/07/23

カレーは飲み物だ。

「カレーは飲み物だ。」と言ったのはウガンダ氏で、そのスジの人達にはもはや詔(みことのり)となっている。 つーことで、お題はカレー。 前職で食品会社に居たのだが、そこは手作りのおむすびをウリの一つにしているところ(人件費率高っ)。 当時、コンビニのおむすびが台頭してきた頃で、製造管理部の部長がしみじみこう言った。 「あんな炊き方であんなギチギチのおむすびでもな、それに慣れてしまえばそれが美味しいと思うようになるんだよ。 美味しいというのは絶対的な基準ではなくて、その人が一番慣れた味なんだよ。 おふくろの味っていっても、それは外食できる年齢になるまでに母親の作るご飯を圧倒的な量を食べているからなんだ。」と。 確か、アメリカに亡命した旧ソ連人が、お袋の味を食べたくて自由を捨ててまた旧ソ連に戻ったという話も聞いたことがある。 アメリカの食べ物じゃなぁ。 「人間は慣れる動物である。」と言ったのは、かのドストエフスキー。 

で、話はカレーに戻る。 俺の一番好きなカレーは、『ぱいぷのけむり』のチキンカツカレーだ。 『ぱいぷのけむり』 というのは、大学二年から各学部に別れ県内の地方に飛ばされるのだが、長野県伊那市にある学生の溜まり場となっている喫茶店の名前(リンク先は現在のモノ)。 喫茶店ではあるが、カレーで有名な店だ。 上記、製造部長の味の記憶の話どおり、三年間通ったこの『ぱいぷのけむり』のチキンカツカレーを人生で一番食べたはずだ。 味はなかなか辛めで基本はビーフカレー。 学生用にかなり大皿で、大盛りを頼むと食べ盛りだった自分でも腹がはちきれんばかりになる。 部活の先輩にまずここに連れてこられ、大盛りカレーを水なしで食べさせられるのが慣習。 命の綱は、少々のサラダのみ。 しかし、慣れるのである。 そして毎日、19時ぐらいに実験の手を休め、ゼミの連れと眼を合わせるとそれは「『ぱいけ』行くか。」という合図だ。 行けば同じ学科のヤツが必ず誰か居る。 「チキンカツカレー。」と何べん言ったのだろうか。 薄暗い店内に有線のJAZZ。  カレーは『ぱいけ』が一番と思う人生になってしまうのだ。 いろいろな所で美味しいカレーを食べたが、やはり戻ってくるのは『ぱいけ』。 未だに大学に残って助手をしてる悪友Uのところへ遊びに行くと必ず『ぱいけ』に行く。 マスターは今でも覚えてくれているが、時に普通盛りが食べきれないときがあり、少し寂しい想いをする事もある。 ※現在、『ぱいぷのけむり』は店舗をアピタ・ユニー館内に移し、明るい内装で家族向けの店内になっている。

あ、そうそう。 カレーは飲み物 じゃないから。

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