6月
更新してないじゃん! 公私共に忙しかったです。 土日、寝る。
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甲野善紀 井上雄彦: 『武』
武術研究家の甲野善紀氏と、バガボンド執筆中の井上雄彦の対談。 甲野氏は武術家でもあるのだが何より武術オタクなので、バガボンドでの疑問でいっぱい井上雄彦のインタビューに甲野氏が答える形式で進んで行く。 武術的な技(いわゆるスポーツ的でない身体操作)をイノタケにかけつつ、達人と云われた人物の逸話を補完する形で、現代人には信じられない剣聖の存在を信じさせるという、甲野氏の常套手段が繰り広げられる。 しかし、それでイノタケが"何か"を掴んだとしたら、見えた気になればそれでよい。 甲野氏は現代ではいつも媒介者として存在意義を持つ。 彼を介せずとも、黒田鉄山先生や宇城憲治先生の技をかけて貰えば一発である。 現代も達人は居るのだ。
菅野 博士: 『快描教室』
副題の「―きもちよ~く絵を描こう! マンガの悩みを一刀両断!! 」のとおり、マンガ描きの参考書。 奥付を見たら既に発行されて10年になっているが、今だに時々ひっぱりだして見ている。 自分に役にたった内容は人物描画の手法で、骨格からやさしく説明してあるのでとても分かりやすくメモや図などに人物の動作などを描くことができる。 ある意味、元ネタの『やさしい人物画/A・ルーミス著 北村孝一訳(マール社)』とセットで双方向から見ると楽しい。
田宮 俊作: 『田宮模型の仕事』
模型といえば世界のTAMIYAです。 赤青地に白抜きの星二つ。 ミニ四駆以前の模型好きには、"プラモデル"としてのアイコンとして強烈に刻まれているハズ。 またそれは、世界共通の模型店のアイコンでもあることにも触れられています。 本書は県内で爆発的に売れた書籍を文庫化するにあたり大幅な増補改訂が行われたもので、これは未だに売れ続けています。 同じ県内出身で町工場から世界への路をたどった本田宗一郎とダブるものがあります。 HONDA創業記はよく知られていますが、このTAMIYA創業記も是非とも読んで戴きたい。 おそらく日本の全ての男の子は、一人のこの好漢の模型に対する熱量に参ることだろう。 そして、手を使いモノを作る楽しさを呼び起こすに違いない。 入手のし易さと廉価な価格、文章の面白さや資料的価値など、本書に「文庫本」としてのあらまほしき姿を感じるのは私だけでしょうか。
黒澤 明
: 『何が映画か―「七人の侍」と「まあだだよ」をめぐって』
黒澤明・宮崎駿の共著となっているが、正確には対談というよりも宮崎駿はインタビュアーであり、ここでは著者は黒沢明とした。 『七人の侍』『まあだだよ』は黒澤作品で、観返した回数が一番多いので即買いだった。 内容は主に二作品について砕けた調子で語り下ろされてる。 あの独特の絵コンテもカラーで載っていてお得感が大きい。 帯の文に「演出をめざす若き人へ。」とあるが、コメンタリーやメイキング好きな窃視症的な自分にうってつけの本だ。
山藤 章二: 『 「笑い」の解体』
あえて、イッセー本を外して。 『「笑い」の構造』『「笑い」の混沌』と山藤「笑い」対談三部作をなす一冊です。 勿論、イッセー尾形との対談(昭和61年)収録。 現在のイッセー氏の在り方からすると、"来し方"とも言える古い内容だが、前イッセー史を理解する上で外せない。 夫人が紀伊国屋公演の席亭でもあった山藤章二の姿勢が暖かい。 最近のイッセー尾形対談では『笑うふたり/高田文夫著(中公文庫)』や、モロ師岡との『笑芸人Vol.8』にその変遷を見ることができる。
山田 浩子
: 『ほぼ日手帳の秘密』
愛用の「ほぼ日手帳」の活用術。 というか、ユーザーがどのように使っているか、その事例をフルカラーで沢山載せている。 「ほぼ日手帳」は、こういう使い方をしなさいという手帳ではない。 物凄い自由度なのだ。 楽しくて、しかし実用的。 ビジネス雑誌にあるような『夢の実現』的な使い方をしている人もいるし、子を宿してから食べ物や調子を記録している人、方眼を利用して間取りを検討している人、いっぱい。 そして、「ほぼ日手帳」自体の歴史が詰まっている。 誰にもオススメしたい手帳だが、文具や手帳はその人の個人の嗜好が大事。 だから、ここでひっそりお勧め。
グラフィック社編集部
: 『鉛筆画スペシャル』―美のコレクション
SHIN-PONさんへオススメ。 是非、書店で探して、手に取っていただきい。 「あぁ、全ての始まりは紙と鉛筆なんだなぁ」ときっと思い出すハズ。 鉛筆画だけの画集で、様々な芸術家の個性が一番端的に現れてる。 自分のお気に入りは当然の「赤瀬川原平」センセーと「尾崎眞悟」氏。両極端。 絵コンテがなんで好きかって考えていたら、この本が結論だったので紹介してみました。 Amazonのusedなら半額以下だ!
大友 克洋
: 『スチームボーイ絵コンテ集』
ハウルの感想を書いて、何冊も宮崎絵コンテを持っているのに、あ・え・て、大友克洋。 だって小学生からの信者だし。 上手いし。 好きだし。(映画には希望を持ってないよ始めから。全作品。) 大友・宮崎ともにメビウスの影響大なんだけど、アニメよりマンガ(止め絵)が好きなので、どうしても大友克洋のキレの良い鉛筆画に魅入ってしまうのだ。 アニメ監督になってからの絵を嫌う人も多いけれど、俺はそれも好き。 そしてこの作品はメカ満載! 映画はお勧めできない(通しは3回観ただけ)。 だけど、絵コンテと『メカニカルブック』『アートブック』は、何度も何度も手に取ってしまうのよ。 そ、そこが問題なのか!?(笑)
宮部 みゆき: レベル7(セブン)
一番最初の宮部体験はどれだったのだろう。 当然、導かれたのは『本の雑誌』の紹介だと思うが、記憶ではこの本か。 圧倒的に『火車』の印象が強いけど、文庫の発行年月を調べたらやはりこれが一番最初だということを裏付けられた。 初めて触れる作家でこんな分厚い文庫。 だが、一気に引き込まれた。 僥倖である。 初めて宮部みゆきを読まれる方には、短編集の『我らが隣人の犯罪/文春文庫』をお勧めするが、最後のカタルシスを充分味わうことができるということで、ここでは『レベル7』を推す。 だけど、全作品ハズレ無しなんだけどね。
日本能率協会マネジメントセンター
: 『手帳200%活用ブック』
実際活用しできているかどうかは別にして、昔からこの類の本は大好きで。 ある著書独自の手帳活用本はその人なりのモノだが、これは7人の手帳達人の使い方。 本当はね、自分の仕事の結果が一番重要なんだけど、それは棚に上げておく方向で(笑) 自分はザウルスを使ってた時も手帳は同時に使用していて(意味ないじゃん)、自分管理をPDAに完全移行しないで・きないのは、この「紙媒体」の強さ自由度なのだと思う。 手法を盗むというより鑑賞目的で楽しむ本ですが、値段ほどの内容分量ではありません。
野口 悠紀雄: 『「超」整理法』
整理整頓が苦手な自分にとって、書類仕事になった当時は感化されたなあ。 まさに目からウロコがポロリと落ちた感じだった。 「超」整理法に関する本・雑誌は結構持ってます。 なんだかんだ言っても、現在もこれに順ずる整理法を活用しております。 「山根式袋ファイル・システム」は使い難いけれど、山根一眞氏の『スーパー書斎の遊戯術』のシリーズも愛読書です。 今ではタダで簡単に手に入るクリアファイルと角型2号封筒が自分を変えました。はい。
イッセー尾形
: 『イッセー尾形のよその国 ―
I’m JAPONICUS,am I ?』
イッセー尾形の海外公演モノは、'89年からのDVD-BOXに多く収録されている。 彼の素描は、鋭い人間観察かと思っている人が多いが、全てイッセーの想像の結晶だ。 視られるコトに対して鋭敏な人は、同時に身体操作に卓越していなければならない。 皺一つに対しても。 よその国で浮き上がるのは、日本人では無くイッセー尾形だったり、尾形一成だったり。
立川 談志:
『談志が死んだ―立川流はだれが継ぐ』
落語立川流20周年。 立川談志の弟子になる奴とはこんな人たち。 数人の座談会形式で、師匠を浮かび表せようなんてもんじゃない。 こーいうひでぇめにあった。 アレしくじって、こーなったのよ。 協会時代の弟子から立川流以降の弟子を交えて、談志不在の言いたい放題。 料簡の違いはあれど、談志を師匠とする連中だから、オイラのような人間は魅せられてしまう。 ブラック師匠はまだ、名を連ねてますな。('03刊行)
立川 談志: 『談志楽屋噺』
談志を知りたい人には、『現代落語論』より先これを薦める。 いにしえの、落語の楽屋噺だ。 芸人ではなく、藝人が居た頃のはなし。 はやくいえば、落語協会を脱退するまでの、談志師匠周辺の実録記だ。 表も裏も書かれている。 河原乞食といいながらも、噺家の矜持を持っている。 落語解体よりも、今は亡き昔の藝人を語る口調が、なんともやさしい視線。 感傷なのだろうか。
須田 泰成: 『モンティ・パイソン大全』
いわゆる必携本。 例えば、落語は面白い。 が、暗喩や当時の世相背景を知っていた方が遥かに楽しめることは言うまでも無い。 モンティ・パイソンにも同じことが当てはまる。 動きやアニメで笑わせてくるモノは言葉が分からずとも面白い。 構造で笑わせてくれるモノは言葉が分かれば面白い。 が、皮肉や風刺は背景が分からないとツラい。 よって自分にしてみれば落語に於ける矢野誠一本みたいな物。 いずれにしろ『笑い』を語るのは"野暮"でしかありませんが。
床井 雅美: 『現代軍用ピストル図鑑』
銃や軍器の雑誌を立ち読みする事はあるけれど買うまでもない。 しかし、モデルガンでは無く実銃のことをちょっと知りたい、そんな時に便利なのがこの一冊だ。それまでは『世界の拳銃』という写真文庫を持っていたが、'84年初版刊行ではさすがに古い。そしてこの本を手に取ってみたが、1500円という価格は'02年刊行で図版カラーを持ってしてもいささか高いと感じる。しかしそれは『世界の拳銃』と多くの情報がダブるから仕方のない事かもしれない。でも、時代に追いつかねば。 最近のミステリでは日本の警察がP230を持つ場面なんてのも出てくるし。ちなみにピストルというのは、接触無しに遠い間合いで人を殺せる武具だ。
司馬 遼太郎
: 『街道をゆく 6 沖縄・先島への道』
「沖縄の神々は、天(アマ)から来るのと違い、海(アマ)から来るのである。」と、司馬翁。 俺は沖縄本島は全く知らない。 行った事があるというなら、先島(八重山諸島)なのである。 章にある竹富島をぶらぶらしてたら民家のおばぁと会った。世間話になった。事前にこの本を読んでいたので、農耕の話をふったら、長いこと昔の土地の苦労話をしてくれた。昔米を炊いたのは盆と暮れだけだったという。97年当時で、86歳と言っていたなぁ。よそモンの俺への語り口は楽しそうだった。 じゃ、行くから。と言ったら、俺にカチャーシーを踊ってくれた。 コンドイ浜に出て飲んだオリオンビールは苦くなかった。
中公文庫編集部: 『文房具の研究』1・2
文房具は観ているだけで楽しい。 アスクルカタログを眺めるのもいいけど、文房具にまつわる話を読むのはもっと楽しい。 今では世界の定番となった文房具の開発の話、そして愛着を持って使っている様々な人のこだわり、気持ち。
一つの用途に複数の文具を持つのは懐具合が悪いが、目で楽しむならばタダだ。 2に出てくる作家:宇野千代さんの原稿用紙の横に40本程詰まれた削りたて三菱uni4Bの鉛筆たちの写真には感動すら覚える。
呉 智英: 『サルの正義』
本日、郵政民営化法案で衆議院解散!とは言っても、それがどうなのか俺は意見が言えないのである。 プライオリティが低いのだ。 翻って呉智英は極論だがとにかく何でも"断じる"。 読後も可否は問題視しない。 見るべきはマスで振りかざされる「サルの正義」に対する啖呵なのだから。 9月の選挙まで、サルの正義に気をつけないと、ハトになりそうだ。
鳥山 石燕
: 『画図百鬼夜行全画集』
京極堂シリーズ・京極夏彦ファン待望の文庫化! 勿論、あの妖怪この妖怪、みな載っています。 京極堂シリーズで石燕の引用をしていたのが、次第に多々良先生(妖怪研究家多田克己氏)が、ダブルミーニングなどの「絵解き」をし始めてから読み方が更に深まる事に。 一家に一冊。
木原浩勝・中山市朗
: 『新耳袋―現代百物語〈第4夜〉』
あえてここでまた『新耳袋』4 です。 シリーズ中、最も惹きつけられる「山の牧場」という話が収録されているからです。 いわば現代の伝説になった話(ごく狭いジャンルですが(^_^;))。 自分にとって、下手な怪談より怖いです。
木原浩勝 ・ 中山市朗
: 『新耳袋 第七夜 現代百物語』
根岸鎮衛『耳嚢(みみぶくろ)』の現代版。決して、怪談ではないと僕は思っている。 そう、「不可思議な話」の集まり。 これは、人の口で語られるとき「怪談」にもなりうるという距離感だと思う。 それは、『梅吉君』の不思議な話に近い。
松田 道弘: 『奇術のたのしみ』
前田知洋氏の紹介を読み入手。日常眼にする話を入り口に、不思議な話周辺から次第に話は奇術の世界へ進み、グイグイ一気に読ませる、奇術随筆の一級品。あくまで『奇術』です。
養老孟司ほか: 『図説 人体博物館』
『プラスティネーション』。養老先生の本で散見される死体の樹脂化による人体標本。 それをオールカラーで掲載。 僕も博覧会に行ったことがある。学生の時は解剖学といっても動物ばかりだったので、感動して時を忘れ見学してた。連れは気分が悪くなり即アウトでしたが。 標本だけれど、死体。 機会があれば実際に行って貰いたい。
池波 正太郎: 『男の作法』
池波正太郎の本は、ブログに書いてここで紹介するのを忘れていました。 高3の冬に出会った僥倖。'05/07/03のエントリーを見てください。 すべての男性に、すべての女性に読んでいただきたい一冊。 書評はAmazonを見て下さい。
大阪あべの辻調理師専門学校:
『料理材料の基礎知識』
カレー関連の本を探したが見つからず…。 代わりに、文庫本で手に入る食材百科(新潮文庫)。 専門書のような数は記載されてないが、食卓やTVなどで目にするモノは軽くカバー。 小さいけどフルカラー。 なかなかどうして使えます。
中村 頼永: 『世紀のブルース・リー』
読みやすく且つ正確な情報なブルース・リー本を一冊と言われれば、コレ。 中村頼永師父は、ブルース・リーとともに截拳道を育てた朋友にして最高弟ダン・イノサント公認のJKDシニアインストラクター(東洋人としては只一人)。 「考えるな。 感じるんだ。」
目黒 考二: 『本の雑誌風雲録』
本の雑誌はブルドーザー椎名誠の推進力で産まれたが、やはり青年目黒孝二の純粋な「本が好き」という想いがあってこそ。 元気が出る椎名本の『本の雑誌血風録』よりも、少し生きにくい目黒孝二の方が自分にあっている。
榎本了壱: 『御教訓大語海』
一家に一冊、なんて言葉があります。 これは、個人に一冊です。 コタツという私の人となりを知っている人間なら(数人ですネ)、絶対オススメです。 どうか、読み流しせず、一行一行を噛み締めて血肉にしていただきたいもんです。
青柳 健二: 『アジアの棚田 日本の棚田』
美しいアジアの棚田の写真集です。 「棚田」は日記に頻繁に登場する悪友Uの研究対象。 美しい幾何学模様に酔いしれた後は、その土地の稲作文化について想いを馳せよう。
ブルーノ・エルンスト:
『エッシャーの宇宙』
だまし絵で有名なM.C.エッシャーの絵が満載。 製作過程や、ふつうの版画やエッチングも多く。 そして、彼と日本の意外な関係も! 安野光雅大先生を差し置いて、まずは読むべし!!
美術出版社: 『画材大全』
いろいろな画材を眺めているだけで楽しい本。 しかし、Amazonの古本で500円以下というのは少し悲しい…。
近江 源太郎: 『色の名前』
私が持っているのは改題される前の『色々な色』です。 多くの写真を使った色の事典で、眺めているだけで楽しい本。 お奨め文はAmazonのレビューをどうぞ。
中島らも : 『中島らも 別冊文藝』
私が敬愛して止まない中島らも。 あえて、追悼本です。 できたら『中島らも烈伝。/河出書房新社』も同時に。
東海林さだお: 『東海林さだおの大宴会』
日本人必読の「丸かじりシリーズ」から御大自ら抜粋の傑作集。是非、ここから東海林ワールドへ。
花村 萬月: 『駄日記』
HPで掲載されていた時、毎日読んでました。しかし、出版に伴い日記ページ閉鎖。萬月の過剰なまでのワーカホリックぶり炸裂。
ロバート・B. パーカー: 『初秋』
多分、読み返した回数は一番の本。 ミステリではなく成長小説として、元気を貰える本。
赤瀬川 原平: 『超芸術トマソン』
今では有名な超芸術『トマソン』。 赤瀬川原平体験はすべてここから始まりました。 脳と目に効くー!
宇城 憲治: 『武道の原点』
悪友Uが宇城先生に感銘を受けそのまま入門。 自分もお誘いを受けています。 私も体験したその技は、まさしく本物なのです!
野中 英次: 『魁!!クロマティ高校 13』
一番最近買った本(7/2現在)
養老 孟司: 『唯脳論』
私淑してるからね。上京した時に初めて紀伊国屋で買った本。 マイエポック!
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