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2006/01/28

芯ホルダー

前回に続いて、筆記具のお話。  小学生の頃から、行きつけの文房具店の二階にある画材・製図用品売り場が好きだった。 値の張るモノを眺めて愉しんでいた。 芯ホルダーもその一つ。 シャープペンシル派だった自分には実際不要ではあったけど、心の片隅で物欲を刺激していたのだ。

さて、自分が芯ホルダー(写真上)、ステッドラー マルス テクニコ780-C を買ったのは、もう随分と前になる。 敬愛する安野光雅画伯が、『NHK教育:趣味百科「風景画を描く」』や、『NHK:原画で綴る"街道をゆく"~安野光雅~「本郷界隈~濃尾参州記」(平成10年10月7日放送)』で、あの大きな画板に青い芯ホルダーでスケッチしていたのを見てから。 んで、さっそく文房具店二階で、芯ホルダーの定番780を購入したのだ。 ああ、ミーハーなり物欲魂。 しかし手に取ってみると、やはり名器だけあり具合がいい。 鉛筆よりも適度に重さがあり、芯だけを芯研器で研げばよい。 なにより2mmという芯の太さがシャープペンシルには無い味がある。 自分は2Bの芯で鉛筆代わりに"書いたり""描いたり"していた。 STAEDTLERの芯はやや硬め。 uniの芯替えて使っている。 なんといってもこの青い軸は気分を乗せる。 結構重要だよね。(ちなみにネットで調べると、安野光雅氏のモノは Mars-Technico 782 で、今は廃番らしい。 実際に映像と見比べてもそのようだった。) 

それで昨年、新しいモノ好きの自分は二本目の芯ホルダーを手に入れる。 日本ステッドラーが発売した 925 25-20 (写真下)。 何よりコイツの売りは、芯ホルダーなのにノック式であるということ。 シャープペンシルの感覚なのだ。 780-Cと違い、硬質なシルバーボディが美しい。 絶妙の重量バランスで、持ったらそのままベストポジション。 グリップもしっかり効いていて抜群。 嬉々として愛用していた。 しかし、不満も少々。 これ、重いのだ。 自分の筆記具で一番重いかもしれないこの925は、手にとってそのまま描き続けるとなんだかどうも指先と拇指球が疲れるのだ。 たぶん、芯とボディの重量の配分が、自分の意識の中でズレて合わないのだと思う。 慣れれば問題無いと思うが、その前に 0.9mm芯のGRAPHLET に出会ってしまうのだ。 ペン自体の重さと芯の太さのバランスが自分にベストマッチしたのだ。 この一本のおかげで、シャープペンシルと鉛筆と芯ホルダーの座を奪い取ってしまった形になった。 しかし、芯ホルダーは、独自の個性を持つ。 もちろん今でもその独特の書き心地で、手を伸ばしている。

steadtler

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2006/01/22

定番文具

紙媒体が少なくなったとはいえ、一番使うのはボールペンである。 その黒色の色味・インクの粘度・グリップの書き心地から、ZEBRA の 『ジムノック』 を'96年頃から10年近く愛用している。 どこでも容易に入手できるがインクが切れたら芯だけ替えて、すでに数十本のインク切れ替え芯が転がっている。 このラバーグリップの曲線が、どうにも自分にピッタリなのだ。 これはあのDr.グリップも適わない、最強の事務用ボールペンである。 その使い心地から、シャープペンシルもジムノックの姉妹品である『ジムメカ』 で統一してある。 安いので、芯の硬度ごとに軸色を変えてあるほどだ。 学生時代から考えてみても、通算して一番長く愛用しているシャープペンシルとなった。 最近、ここで紹介した GRAPHLET 0.9mm にその座を脅かされているが。 それぞれのペン自体に対する愛着は薄いが(長年使用していても消耗品。壊れれば新しいのを買えるので)、このシリーズは自分の中では定番の文房具である。 いつの間にやら仲間も増えてしまった。(写真)  カテゴリに「文房具・画材」を追加。 このカテゴリは色々ネタがあるなぁ。 古い文具とか、他の定番文具とか、三菱鉛筆「BOXY」シリーズとか、筆入れの中身とか。

JIM左三本は自宅卓用ジムメカ。 左の青軸から順に、HB、2B、4B。

右下三本は事務仕事用。 上から、黒、赤のジムノック、2Bのジムメカ。

右上三本はストック。 上が最古のジムノック、真ん中は新品、下は新品のジムメカ・ケア。

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2006/01/14

キック

「キックが欲しい。」 酷く落ち込むと、中島らもさんはいつもそう言っていた。 別に、「蹴り」を食らいたいという意味ではなく、ガツン!と気合が入るものが欲しいということだった。 この一週間、ずうっと低調。 胃の調子も悪く、何度も食事を受け付けなかった。 昨日あたりから食べられるようになり、来週にはなんとか復調か。 でも、どーも、なんだか。 嗚呼、キックが欲しい。

Kick 自分のキックの写真が無かったので、動画からキャプチャ。 旋風脚。 

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2006/01/07

なぎらに夢中

なんとなれば、なぎら健壱である。 彼のフォークは全く知らないが、下町・芸談・飲兵衛のなぎらは知っている。 タモリ倶楽部で、酒がらみの企画には欠かせない。 昨年は、『酒とつまみ』 関係の放送が二回あり、いずれも秀逸だった。 ちょいと調べたら本も出している。 で、『東京酒場漂流記/ちくま文庫』を正月に手に取った。 単行本は'83年11月、文庫は'95年8月の発行だから結構古い。 しかし、取り上げているお店がなぎら個人好みの下町の雰囲気を醸しだす飲み屋ばかりだから、その下町口調や落語風の語り口とあいまって全然古さを感じさせない。 というか、地方在住飲兵衛にとってはたまらない本だ(文庫あとがきでも近著でも、最近はこの本に載ってるような店は随分と変わってしまったと嘆いていらっしゃるが)。 歳をとることが楽しみになる本だ。 若い頃は薀蓄溢れ小洒落た酒場を求めたこともあった。 しかし、おっさんになってみて分かる"良い加減"の酒場のなんと愛しいことか。 ひそかに地元のいい店を探そうと誓ってしまう。(誓ってはイケナイ) ちくま文庫に限らず、なぎら健壱の著作は多いようだ。 中島らも亡きあと、楽しみな文筆家を一人見つけた。

そうそう。 文庫本の中で一番好き(?)なのは、ちくま文庫です。 養老孟司・赤瀬川源平・南伸坊・東海林さだお漫画文学全集・夏目房之介・落語名人の数々。 黄色い背表紙は、娯楽となり血肉となった。 いいですね。

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2006/01/05

相棒

遠方より友来る。 つーか、悪友。 ま、なにはともあれ楽しい一日。 久しぶりにいろいろ遊びに行けて良かった。 ここ(『水木しげる「妖怪道五十三次展」』)にも行ったが、いんやー充実して愉しかった。 加速する馬鹿話のベクトルが合うヤツは中々居ない。 さー、今年も頑張るぞー。 写真は今年の相棒。

Puppet_PUL

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